2018年10月1日月曜日

技術書典5に参加します:久しぶりにニキシー管時計をつくりました

おひさしぶりです。
突然ですが、このたび技術書典5という技術系同人誌のイベントに参加することになりました。
 おこめやエレクトロニクス け68

このブログでは扱ったことはありませんでしたが、ニキシー管の電源回路について解説した本を頒布します。
2018/10/8(月・祝)に開催しますので、ぜひ足を運んでみてください。技術系同人誌はニッチなテーマを扱っている本が多くてとても面白いです。

とうことで、頒布している本で解説しているニキシー管時計をちょっと紹介します。







ニキシー管時計の技術的なところは拙書を読んでいただくか、githubでも回路図やプログラムを公開していますのでこちらをご覧ください。
https://github.com/jp7dki/NixieTubeClock

ニキシー管時計をつくりはじめたきっかけ

実はこのニキシー管時計は3代目になります。
学生のときに某アニメの影響でニキシー管時計を自作したことが始まりでした。当時はAC100Vを倍電圧整流回路に突っ込んで光らせていました。しかし、当時は接地の概念を知らず、マイコンにプログラムを書き込むためにPCにつなぐと部屋の漏電ブレーカが飛ぶというへっぽこ仕様でした。
その後、DC12Vから昇圧チョッパで昇圧して光らせるタイプのニキシー管時計を作りました。これはそこそこうまくいきましたが、設計が適当だったのでFETやインダクタの温度が結構上がっていていまいちでした。

その後、もう少し改良できないかとちまちま実験やシミュレーションをしたりしていましたが、2代目がそれなりに使用できるレベルまでできていたので、改めて作るモチベーションもありませんでした。

技術系同人誌の存在を知る

そんなある日、Twitterを徘徊していると「技術書典」なるものが開催されるという情報が流れてきました。「技術」ときいて気になったので調べてみると、プログラミングやソフトウェアを中心とした技術的な内容を扱った「技術系同人誌」というものの即売会でした。

ちょうど東京に用がある日だったため、足を運ぶことにしました。


技術書典にいってみた

技術系同人誌なんてマイナーなイベントに来る人が果たしてどれくらいいるのか?と思いつつ会場へ向かうと、会場前にも関わらず人だかりができていて驚きました。
人だかりの中会場を回ると、面白そうな本がたくさんあり、好奇心をくすぐられました。気になって手に入れた本を帰りの新幹線で夢中で読んでいました。


 そんなこんなで

その後、いろいろありまして、技術書典5に思い切ってサークル参加してみることにしました。テーマは非常に悩みましたが、これまで作ってきたニキシー管時計の内容をまとめて、これを機会に3代目でもつくろうかということになりました。


 そしてできた3代目 

そんなモチベーションで3代目がつくられました。仕事の都合で中断していた期間はありますが、製作期間は実質2週間くらいです。
締め切りがあったので短時間で仕上げることができたのかなぁと思っています。

3代目の特徴としてはUSBからの5Vで動きます。青色LEDでかっこよさげに光ります。ATmega32U4を使っていますのでUSBをつなぐだけでライタいらずで開発できます。そのほかは割と普通の時計です。無駄にたくさんの機能はつけず、シンプルにしっかりとした設計ができるようこころがけました。

やっぱりニキシー管がある生活はいいですね。


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